実験・試験内容

T1 湯流性確認試験および製品試作

湯流性確認試験および製品試作

重力金型鋳造法を用い試作品の鋳造を通じ湯流性の確認を行う。
予備試作品鋳造実験と本試作品鋳造実験を通じて各素材の湯流性能を個別に観察する。
材料M1からM8まで共通の鋳造金型方案で鋳造実験を行った。

T2 テーターモールド試験

テーターモールド試験

素材の凝固時の引け性や収縮を観察確認する試験。
最終凝固部の凝固過程の違いを引け巣形状の違いで判断し材料の引け性を判断する。
試験片の大きさ: 底辺の直径 68mm 高さ 72mm

T3 機械的性質の確認

機械的性質の確認

JIS Z 2241により金型鋳造により採取された各材料の試験片の抗張力と伸び率を確認する。
・引張試験片採取方法 JIS規格黄銅鋳物に基づきB号供試材を用いる。
・試験片 試験片は JIS Z 2201 の4号試験片による。
参考規格値
・CAC203(JIS規格)抗張力245N/mm2 以上 伸び率20%以上
・CAC406(JIS規格)抗張力195N/mm2 以上 伸び率15%以上

T4 溶湯成分の分析と確認

溶湯成分の分析と確認

SPECTRO A.I.社製 固体金属発光分光分析装置(SpectoroMAXxM)を用いて試験時の各溶湯の成分を調べ、PbやCdの含有量や溶解時の混入量を把握する。
1.購入時の規格(購入時ミルシートでのメーカー側設定値)
2.購入時のミルシートデータ (Cd測定値の計測結果が記載されていないものは弊社で測定した値)
3.溶解前の購入材料の弊社機材での計測値(測定誤差や公正方法等の違いにより必ずしもメーカーの値と一致するものではない。)
4.試作製品鋳込での溶湯の成分分析値

T5 加工性の確認

試作品を切削加工し発生する切粉の状況を確認することで各材料の特徴を把握する。(各材料ともに一般黄銅材での切削条件・切削工具で切削を行い観察する)

T6 試作品の耐圧性能評価

試作品の耐圧性能評価

切削加工済みの試作品を水没式の耐圧漏れ試験機を用いて漏れの状況を観察した。(0.4MPaの空圧テスト)