先輩からのメッセージ / 鋳造部門1

金属を溶かして型に流し込む作業(鋳造)を担当しています。 一年中暑く、気の抜けない現場ですが、型から取り出した製品がはっきりと結果を出してくれます。

鋳造(ちゅうぞう)の作業は、金属を1000℃以上の熱で溶かして、あらかじめつくっておいた製品の型に流し込み、金属製品を形づくる作業です。現場は夏も冬も関係なくとても暑く、年中扇風機が必要となる過酷な環境です。また、溶かした金属は非常に高温で、直接触れたりすると危険なので、取り扱いには十分に注意が必要です。

作業中は一瞬たりとも気が抜けませんが、溶けた金属を慎重に型に流し込んで(鋳造)、冷え固まった後に型から取り出し、満足がいく出来ばえのときには、とても達成感があり、”やめられない”と思う瞬間です。
作業工程は、素材や製品ごとに溶かす温度や作業の時間がちがってくるので、それぞれのノウハウが必要となってきます。初めての作業の時には、鋳造は奥が深いなあと感じる瞬間です。

現代は、鉛や有害な金属を含まない環境に対応した素材での鋳物が求められている時代です。それらの取り扱いは、新たはノウハウを創造しながらの作業となりますし、このノウハウというのは今後の後輩育成という面でも必要となります。自分自身も時代にあった新しい技術はまだまだ学ばなければならないと感じています。
これからの目標は、どんどん新しい技術にチャレンジしノウハウを習得して、この会社での「ものづくり」ということを後輩に伝えていきたいと思っています。